美容法のスペシャリストインタビュー

岩本麻奈さん vol.2

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ビューティーインタビュー 岩本麻奈 vol.2

岩本麻奈さん写真  

パリ在住女医ドル発ぶれない個性美づくり

ビューティーカルテ
見られることを意識して美しくなるフランス女性

フランス在住の皮膚科専門医としての立場から日本女性の美をより客観的に捉え、的確なアドバイスを発信する“女医ドル”として多くの女性の支持を得ている、岩本麻奈先生。

「最近はこれまで以上にコスメに対しての意識が高まりましたね。単に成分や機能性を追及するのではなく、それらを上手く活用しながらも、いかに女性の本質的な美を引き出せるかを集中的に研究しています。私は皮膚科専門医ですが、美を語るにあたっては、皮膚は全体の中の1部分としてしか考えていません。確かに肌は女性の美しさに欠かせない要素だと思いますが、美しさはパートじゃなくトータルなもの、肌だけで語るものでは決してないのです。その人がまとう空気感や立ち居振る舞い、表情やしぐさ、言葉遣いなど、美ほど多様性を持つものはないのですから」

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その点では、フランス女性に学ぶべき部分が多々あったそう。

「肌だけで考えると、30代以上は特にアジア人の方が断然若いし美しいけれど、フランスのマダムはシワやシミがあっても、独特の美しさを放っているのですよね。キラキラした目の輝きや、自信あふれる存在感だったり。どうしたらあそこまで女性本来の美しさが出るのだろうと、いつも考えています」

その理由はどこにあるのでしょう?

「日本との決定的な違いは、まず男性の視線。全身をくまなく見つめるフランス男性の濃厚な視線を日常的に浴びているフランス女性は、おそらく見られることを、そして常に美しくあることを意識して暮らすようになるのだと思います。そして彼女たちは美しさがトータルで評価されることを幼い頃から知っています。なぜなら生まれたときから“自分は自分”というオリジナリティの大切さや美しさを、伝統的に母親から学んでいるから。つまり美しさに多様性があるのが大前提なので、いたずらに人と比べることなく「私には私の美しさがある」「もっと美しくなれる」という信念で、突き抜けていられるのだと思います」

マニュアルを作らず、主人公になる!

手本とすべきはフランス女性──?

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「仮にどれほどフランス女性のその強さがステキに見えたとして、それをそのまま現代の日本女性が取り入れても、きっと日本の男性には受け入れられないでしょうね(笑)。あの自己主張の強さや感情の激しさを押し付けられたら、きっと引いてしまうと思うのです。それに日本人女性には日本人女性ならではの美徳というか──それは世界的にも評価されている部分なのですけど──素晴らしさがあるわけですから、フランス女性のそのままを真似るのではなく、上手く日本風にアレンジすれば良いと思うのです。いうなれば、いいとこ取りでしょうか(笑)。多くの日本人女性が本質的に持っている奥ゆかしさや繊細な心遣いといった他の国の女性にはない美しさはそのままキープしながら、フランス女性と同じように「私は私」という精神を軸に強く据えて、オリジナリティに磨きをかけていく。国民性として自分の座標軸をしっかり据えやすいフランス人と違って、日本人は何事にも一般的な指南書がないと不安になりがち。

しかも情報が異様に氾濫していて惑わされたり流されやすい環境にあることもあって、そうした中から取捨選択をして独自のスタイルを構築していくのは、すごく大変なことだと思うのです。でも、だからこそ逆に、ぶれない自分でいることが大切。元より、あなたは世界にたったひとりだけ。たったひとつの個性なのです。例えばそれは、豊饒をイメージさせるふくよかさかも知れませんし、西洋人が望んでも手に入れられない切れ長の涼し気な目元かも知れません。何であるにせよ、あなたはあなたにしかない美しさというものを潜在的に持っているのです。その“自分オリジナル”に気づいて自信を持って磨いていけば、日本の女性はもっともっと美しく輝けるはずと私は確信してるのです。私のような仕事をしている人間の役割というのは、実はそうした部分を的確にアシストしていくだけに過ぎないのかも知れませんね(笑)」

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  • 2008/02/27 掲載NEW